第2回知多半島竹山活性化会議の開催
令和7年3月25日の火曜日、阿久比町中央公民館にて、当方主催の第2回知多半島竹山活性化会議を開催しました。
この会議は、知多半島の竹山に関心のある人たちとのつながり作りと、先進的な竹活用の取組を進めている人たちの知恵を共有することを目的としたもので、以下の5名の講師の方にご発表いただきました。
【講演内容の紹介】
1 一般社団法人BUN-KAIさんからは、竹炭の活用法と地域資源循環と題して、大府市でBUN-KAIが行っている竹炭活用の取組をご紹介いただきました。
印象的だった話としては、長く続けるコツは、ゆるく無理しないことと身の丈以上に大きくしないこととのこと。熱中症が心配な6月から9月はお休みにしていたり、収入の範囲内で支出も賄えているとのことでした。

2 中部スリッターさんからは、消滅型生ごみ処理機・獣害処理機と竹炭の脱臭効果をご紹介いただきました。
どんな有機物でも2日あれば、ほとんど残渣なく分解できるとのこと。阿久比町内でも(株)アグメントにて試験運転中とのことでした。
3 阿久比町産業観光課さんから、今年2月に開催した灯篭まつりの波及効果についてご紹介いただきました。
令和7年2月8日(土)~16日(日)までの9日間開催し、来場者数は約14,000人と想定以上に多くの方に見ていただくことができました。灯篭は、竹製に加えて竹粉を30%混入させた竹プラスチックを使って精密な加工が施されたものが展示されました。

4 温室効果ガス削減推進市民ネットワークさんからは、草の根による炭化作業とその活用、炭素固定の見える化について紹介いただきました。
草の根による持続可能な仕組み構築のための条件として、シンプル・小規模・低投資に加えて、「楽しい」「おいしい」が大切な要素だとの話が印象的でした。
また、炭化による炭素固定の見える化の話では、土壌改良材として炭を土に還元することによって、安定的に炭素固定が可能になり、その効果をCO2量やガソリン燃焼量で示していただくことで、実感を持って感じることができました。

5 知多市大興寺竹結びの会さんには、20年以上前から先駆的に続けている灯篭祭りをご紹介いただきました。